背側立方舟靱帯 Ligamentum cuboideonaviculare dorsale

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J0346 (右足の関節:側面からの図)

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J0348 (右足の関節:足の上部からの図)

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J0349 (右足の関節:足の背面からの図)

解剖学的記述

構造と位置

背側立方舟靱帯は、立方骨(os cuboideum)と舟状骨(os naviculare)の背側面を連結する線維性結合組織です。この靱帯は足根骨間関節(articulationes intertarseae)の靱帯複合体の一部を構成し、足の横アーチの維持に寄与しています(Sarrafian, 1993)。

解剖学的観察位置

本靱帯は、足の側面観、上面観、および背面観から観察可能です。特に、足背部の軟部組織を除去することで、足根骨間の靱帯構造として明瞭に確認できます。

機能的役割

背側立方舟靱帯は以下の機能を担っています:

臨床的意義

外傷と病態

足部の捻挫や外傷時に、背側立方舟靱帯は損傷を受ける可能性があります。特に、足部の過度な内反または外反、あるいは直達外力により、この靱帯を含む足根骨間靱帯複合体の損傷が生じることがあります(Hintermann, 1994; Chiodo & Myerson, 2001)。

画像診断

MRI検査では、T2強調画像やSTIR画像において、靱帯損傷時に高信号域として描出されます。超音波検査でも、熟練した検者により評価可能です(Bianchi et al., 2005)。

臨床的関連性

足根骨間関節の不安定性は、慢性的な足部痛や変形性関節症の原因となりえます。背側立方舟靱帯を含む靱帯複合体の機能不全は、足部アーチの破綻や歩行障害につながる可能性があります(Rosenbaum et al., 2014)。

参考文献