後縦靭帯
後縦靱帯は、脊柱の後面を走る重要な靱帯です。主な特徴は以下の通りです:
- 脊柱管の前壁を、椎体と椎間板の後面に沿って縦走します
- 大後頭孔前縁から約1cm上方の斜台に始まり、仙骨管の前壁まで達します
- 幅は上端で広く、下方に向かうにつれて狭くなります
- 椎間板とその隣接する椎体縁に強く付着しますが、椎体後面中央部との結合は弱いです
- 表層の線維は4〜5個の椎体を越えて、椎間板から椎間板へと連結します
- 椎間板への付着部で特に幅が広がります
後縦靱帯は前縦靱帯と共に、椎体と椎間板からなる脊柱を前後から支えます。椎間板の弾性により常に緊張状態に保たれ、この構造が脊柱の安定性を維持し、過度な前屈を防ぎます。
J0290 (腰椎の一部の正中断、右切断半分:左方からの図)
J0293 (腰椎体と靭帯:後方からの図)
J0301 (後頭骨および第1から第3の頚椎、靱帯(第二層):後方からの図)
J0302 (後頭骨と最初から三番目までの頚椎を含む正中矢状断とそのリング状の組織:左方からの若干図式化された図)
J0305 (右側の肋骨と関連する椎骨、および靱帯:背面および右側からの図)