恥骨
恥骨は寛骨の前下部を構成する重要な骨です。以下にその主な特徴をまとめます:
- 構成:恥骨体、恥骨上枝、恥骨下枝の3部分からなります。
- 位置と機能:
- 寛骨臼の前方約5分の1と寛骨の前下方部を形成します。
- 対側の恥骨と恥骨結合面で線維軟骨結合をします。
- 主要な構造:
- 恥骨体:長楕円形で、恥骨結節という隆起があります。
- 恥骨上枝:恥骨体の上外側から後上外側へ伸びる三角柱状の部分です。
- 恥骨下枝:恥骨体の下外側から後下外側へ伸びる扁平な部分で、坐骨枝と癒合します。
恥骨という名称は、ラテン語の「Pubes(陰部)」に由来します。元々は成人を指す言葉でしたが、後に陰部を指すようになり、「恥部の骨」という意味で「os pubis」という名前が生まれました。
J0212 (右の寛骨:外側からの図)
J0213 (右の寛骨:内側からの図)
J0214 (右の寛骨:前下からの図)
J0277 (約8ヶ月胎児の右寛骨:外側からの図)
J0278 (10歳の女の子の右の股関節:前下方からの図)
J0329 (恥骨結合:前面切開、後部切片、前面からの図)
J0489 (右側の鼡径部の筋を鼡径靱帯の直下で切断した図)