腸骨結節 Tuberculum iliacum

J0489 (右側の鼡径部の筋を鼡径靱帯の直下で切断した図)

J0496 (右大腿の筋:腹側からの図)

J0497 (右大腿の筋:腹側からの図)

J0498 (右大腿の筋:腹側図)

J0499 (右大腿の筋:腹側図)
解剖学的特徴
腸骨結節は以下のような特徴を持つ重要な解剖学的構造です(Gray, 2020; Standring, 2021):
- 上前腸骨棘の後方約5cmに位置する骨性隆起
- 前殿筋線と腸骨稜の交差点に存在し、腸骨稜の外唇上に形成される
- 成人では幅約1cm、高さ0.5cm程度の顕著な隆起として確認できる
- 触診で容易に触知でき、表面から皮膚を通して確認可能な骨標識点となる
筋肉付着部位
腸骨結節は以下の筋肉の付着部位として機能しています(Moore et al., 2018):
- 腹横筋(Transversus abdominis)の一部線維が付着
- 腸骨筋膜張筋(Tensor fasciae latae)の起始部の一部
- 大腿筋膜張筋との関連が深い
臨床的意義
腸骨結節は以下のような臨床的重要性を持ちます(Neumann, 2017; Kendall et al., 2019):
- 骨盤帯のランドマークとして外科的処置や診断的触診時に重要
- 腸骨稜採取術(骨移植)の際の解剖学的指標として使用される
- 股関節周囲の痛みの鑑別診断において重要なポイント
- 鍼灸治療のツボとしても利用される(環跳穴の位置特定に関連)
- 理学療法士やマッサージ師が腰部・骨盤帯の評価時に触知する重要な構造物