橈骨頭
橈骨頭は、橈骨の上端部に位置する円板状の構造です。主な特徴は以下の通りです:
- 上面は上腕骨小頭と関節するため、浅くくぼんでいます。
- このくぼみの中心は円板の中心と一致せず、やや後外側に位置しています。
- 円板の側面(環状部分)は、特に内側が平滑で、尺骨の上端部と接する関節面を形成しています。
日本人の橈骨頭の形状に関する研究によると:
- 大部分が楕円形で、約2.3%が円形(最大径と最小径の差が0.4mm以下)です。
- 楕円形の最大径の方向は、前後方向が48.0%、前内方から後外方向が40.7%、前外方から後内方向が11.3%です。
橈骨頭は上腕骨と尺骨との関節を形成し、前腕の回旋運動に重要な役割を果たしています。
J0179 (右の橈骨:母指側からの図)
J0180 (右側の橈骨:背側からの図)
J0367 (右肘関節:伸展、手の回内、手根背側方向からのX線像)
J0369 (右の肘関節:手の回内時に伸ばされた橈尺方向からのX線像)
日本人のからだ(平田和明 2000)によると
橈骨頭の形状