橈骨頭

橈骨頭は、橈骨の上端部に位置する円板状の構造です。主な特徴は以下の通りです:

日本人の橈骨頭の形状に関する研究によると:

橈骨頭は上腕骨と尺骨との関節を形成し、前腕の回旋運動に重要な役割を果たしています。

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J0179 (右の橈骨:母指側からの図)

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J0180 (右側の橈骨:背側からの図)

日本人のからだ(平田和明 2000)によると

橈骨頭の形状

橈骨頭は橈骨の上端部であり、円板状になっています。その上面は上腕骨小頭と関節し、浅くくぼんでいます。このくぼみは円板の中心とは一致せず、少し後ろと外側に位置しています。さらに、円板の側面である橈骨頭の環状部分は、特に内側が平滑で、ここは尺骨の上端部と接する関節面を形成しています。橈骨頭の形状は大部分が楕円形で、256側中6側(2.3%)で円形(最大径と最小径の差が0.4mm以下)が見られました(蛯名、1951 a)。橈骨頭の楕円形の最大径の方向は、前後方向が48.0%、前内方から後外方向が40.7%、前外方から後内方向は少なく11.3%でした。