剣状突起(胸骨の)

胸骨の剣状突起は、以下のような特徴を持つ解剖学的構造です:

また、剣状突起には以下のような解剖学的変異が見られます:

これらの特徴から、剣状突起は胸骨の中でも独特な構造を持ち、個体差が大きいことが分かります。

J144.png

J0144 (胸骨:前面からの図)

J0145 (胸骨:右側からの図)

日本人のからだ(平田和明 2000)によると

剣状突起は、胸骨の一番下部に位置する小さな骨の突起で、その形状は剣の柄に似ています。成人では通常、剣状突起は胸骨体に固定されています。この部分は肋骨と直接結合せず、腹部のいくつかの筋肉の付着点となります。

剣状突起の孔は、186体の男性中61例(32.8%)、116体の女性中18例(15.5%)で観察され、男性の方が多いことが分かります。男女計79例中、1孔の例が74例、2孔が4例、3孔が1例でした(竹中, 1953 a)。