胸骨体

胸骨体は、胸骨の中央に位置する最大の部分です。主な特徴は以下の通りです:

胸骨体は胸骨の中央部分を形成し、第2肋骨から第7肋骨までと接続します。さらに、心臓、肺、大血管を保護する胸郭の重要な構成要素となっています。

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J0144 (胸骨:前面からの図)

J0145 (胸骨:右側からの図)

日本人のからだ(平田和明 2000)によると

胸骨柄と胸骨体

胸骨柄(Manubrium)は胸骨の上部を形成し、右と左の鎖骨と第一肋骨に接続します。柄骨の上端には頸切痕があり、これは鎖骨が接続する部位間のくぼみです。一方、胸骨体は胸骨の中央部分を形成し、第2肋骨から第7肋骨までの肋骨に接続します。胸骨体は胸骨の最も長く大きな部分であり、胸骨の上部(胸骨柄)と下部(剣状突起)を結びつけ、心臓、肺、大血管を保護する胸郭の一部を形成します。

胸骨柄の結合については、男性では20-24歳で86.1%、25-29歳で69.0%、30代で53.2%が軟骨性結合であり、60代では44.8%、70代では46.2%と報告されています(竹中, 1953 a)。

先天性胸骨破裂、つまり正中線で左右に分裂した胸骨は、男性234体中1例(0.4%)、女性138体中1例(0.7%)であったと報告されています(竹中, 1953 a)。また、559胸骨中14例(2.5%)で胸骨体に孔が見られたとの報告があります(Yamaguchi, 1981)。