胸骨 Sternum

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J0137 (各種の椎骨と椎骨の破格を集めて、個々のピースの形態学的価値を示します(Quainによる))

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J0144 (胸骨:前面からの図)

J0145 (胸骨:右側からの図)

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J0148 (右側の胸郭)

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J0159 (7ヶ月胎児の胸骨と真肋)

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J0307 (胸骨と肋骨と靱帯:前方からの図)

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J0308 (鎖骨、胸骨、そして第1肋骨とその靱帯:前方からの図)

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J0427 (広頚筋を除去した後の右胸部の筋:腹側図)

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J0429 (右の胸筋(第2層)、正面からの図)

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J0430 (右の前鋸筋(外側鋸筋):外側およびやや腹側からの図)

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J0761 (胸骨を通る水平断面:上方からの図) _13

胸骨は胸郭前部中央に位置する扁平骨で、胸骨柄、胸骨体、剣状突起の3部から構成される。発生学的には左右の胸骨板が融合して形成され、骨化は胎生期から成人期にかけて段階的に進行する。

解剖学的には、鎖骨や第1〜7肋軟骨と関節を形成し、大胸筋、腹直筋、胸鎖乳突筋など多数の筋肉が付着する。胸骨角は第2肋骨の位置を示す重要な指標となる。

臨床的には、心肺蘇生時の胸骨圧迫部位、心臓手術における胸骨正中切開のアプローチ経路として重要。骨髄穿刺の部位としても利用される。胸骨骨折は高エネルギー外傷の指標で、心臓挫傷などの合併損傷に注意を要する。漏斗胸や鳩胸などの先天性胸郭変形、胸骨腫瘍、胸骨骨髄炎なども重要な病態である。

東洋医学では、胸骨上を任脈が走行し、天突、膻中、鳩尾など多数の重要なツボが存在する。特に膻中は「気会」として心肺機能の調整や精神安定に用いられ、呼吸器疾患、循環器疾患、精神的問題の治療に広く応用される。

胸骨の解剖学的構造

構成と形態

胸骨は胸郭前部中央に位置する扁平骨で、上から胸骨柄(manubrium sterni)、胸骨体(corpus sterni)、剣状突起(processus xiphoideus)の3部から構成される(Gray, 2016; Moore et al., 2018)。全長は成人で約17cm、胸骨柄は四角形で厚く、胸骨体は最も長い部分で薄い板状を呈し、剣状突起は軟骨性で個人差が大きい(Standring, 2020)。

骨化と発生

発生学的には左右の胸骨板が癒合して形成される(Sadler, 2018)。骨化中心は胎生6週頃から出現し始め、胸骨柄に1個、胸骨体に通常4個(時に3個または5個)、剣状突起に1個の骨化中心が認められる(Moore & Persaud, 2019)。胸骨体の骨化中心は下方から順次融合し、思春期までに単一の骨片となる。剣状突起の骨化は最も遅く、40歳頃までに胸骨体と癒合することが多い(Williams et al., 2016)。

関節と靭帯

胸骨は解剖学的に以下の関節を形成する:

主要な靭帯として、前胸肋靭帯、後胸肋靭帯、肋間胸骨靭帯などが胸郭の安定性に寄与する(Standring, 2020)。

筋付着

胸骨には多数の筋肉が付着する: