鈎状突起(篩骨の)
篩骨の鈎状突起は、鼻腔の側壁から突き出た曲線状の骨構造で、篩骨迷路の形成に重要な役割を果たします。その主な特徴は以下の通りです:
- 中鼻甲介の前端から始まり、前上から後下に向かって斜めに走る薄い板状の構造です。
- 篩骨胞と下鼻甲介の間を通過し、その下端は下鼻甲介に到達します。
- 形状は関節部位により4つの基本型(I型、I-b亜型、N型、S型)と変異型に分類されます。
鈎状突起の形態には個人差が見られ、最も多いのはI型(34.6%)で、その下後端が下鼻甲介と関節します。その他の型や変異型も存在し、これらの多様性が鼻腔の解剖学的構造の複雑さを生み出しています。
J0040 (篩骨:少し簡略化された後方からの図)
J0042 (右の篩骨迷路:内側からの図)
J0043 (右の篩骨迷路:外側からの図)
J0045 (右下鼻甲介:内側からの図)
J0089 (右の翼口蓋窩、外側からの図)
J0094 (頭蓋骨の前頭断、後方からの図)
J0096 (鼻腔の右側壁:左方からの図)