鼓室部(側頭骨の)

鼓室部は、側頭骨の一部で、以下の特徴を持ちます:

なお、「鼓室部」という日本語名は誤解を招く可能性があります。Tympanicaは元々「鼓膜に関連した」という意味を持っています。

J026.png

J0026 (右の側頭骨:外側からの図)

J028.png

J0028 (右の側頭骨:下方からの図)

J029.png

J0029 (右の側頭骨:前方からの図)

日本人のからだ(平田和明 2000)によると

鼓室骨裂孔(Huschke孔)(図24)

側頭骨鼓室部によって形成される外耳道下壁の内側1/3の位置に存在する孔を、鼓室骨裂孔またはHuschke孔という。これは成長途中に生じた化骨不全の結果と考えられている。179頭蓋の358側中、64頭蓋(35.8%)93側(26.0%)で観察される(Dodo, 1974)。

024.png

図24 鼓室骨裂孔(Huschke孔)

図24 鼓室骨裂孔(Huschke孔)