岩様部 (側頭骨の)Pars petrosa (Ossis temporalis)

側頭骨の岩様部は解剖学的に重要な構造であり、頭蓋底の形成に寄与する緻密な骨質を持っています (Standring, 2020)。

岩様部の骨折は側頭骨骨折の一種で、横骨折と縦骨折に分類されます。横骨折では蝸牛や前庭の損傷により感音性難聴が、縦骨折では顔面神経麻痺や伝音性難聴が生じることがあります (Ghorayeb and Yeakley, 2019)。また、岩様部の先端に位置する錐体尖は、中耳炎の合併症である錐体尖炎(Gradenigo症候群)の発生部位として臨床的に重要です (Jackler and Brackmann, 2021)。

参考文献

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J0027 (側頭骨:内上方からの図)

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J0028 (右の側頭骨:下方からの図)

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J0032 (新生児の右側頭骨:外側からの図)

J0033 (新生児の右側頭骨:外側からの図)

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J0034 (新生児の右側頭骨:内側からの図)

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J0085 (内頭蓋底、アノテーション付き)

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J0683 (頭蓋骨の筋:後方からの図)

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J1044 (右の軟骨性耳管の軟骨部分の側方端近くの断面:内側からの図)

J1045 (右の軟骨性耳管の外側方向と内側部の3分の1の境界断面:内側からの図)

J1046 (右の軟骨性耳管の中央部と内側部の境界断面:内側からの図)

J1047 (右の軟骨性耳管の耳管の咽頭開口近くの断面:内側からの図)