外側部(後頭骨の)Pars lateralis (Os occipitale)

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J0020 (後頭骨:前方からの図)

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J0021 (後頭骨:後下方からの図)

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J0022 (後頭骨:右側からの図)

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J0098 (14cm長(4ヶ月)胎児の内頭蓋底)

J0099 (18cm長(4ヶ月)胎児の内頭蓋底)

J0100 (12cm長(4ヶ月)胎児の内頭蓋底)

J0101 (14 cm長(4ヶ月)胎児の内頭蓋底)

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J0102 (19cm長(5ヶ月の初め)胎児の内頭蓋底)

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J0103 (28cm長(6ヶ月)胎児の内頭蓋底)

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J0104 (5cm長(約10週間)胎児の後頭部)

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J0105 (7.5cm長胎児(約13週間)の後頭部:後方からの図)

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J0106 (7ヶ月胎児の後頭部:前面からの図)

解剖学的構造

後頭骨の外側部は、大後頭孔の両側に位置する重要な解剖学的構造であり、頭蓋底の形成において中心的な役割を果たしています(Gray, 2020; Standring, 2020)。この部分は、脊柱と頭蓋骨を接続する解剖学的基盤を提供し、複数の神経血管構造の通路となっています(Moore et al., 2018)。

主要な解剖学的特徴

臨床的意義

環椎後頭関節の病態:関節リウマチや外傷により環椎後頭関節の不安定性が生じると、延髄圧迫による重篤な神経症状を引き起こす可能性があります(Boden et al., 1993)。また、先天性奇形として後頭骨癒合症(Occipitalization of atlas)では、環椎が後頭骨と癒合し、頸部の可動域制限や神経症状を呈することがあります(Goel, 2015)。

舌下神経管症候群:腫瘍、外傷、炎症などにより舌下神経管が侵されると、同側の舌の運動麻痺(舌下神経麻痺)が生じます(Thompson & Smoker, 1994)。舌を前方に突出させると、麻痺側に偏位する特徴的な所見を呈します。

頚静脈孔症候群:頚静脈孔を通過する複数の脳神経(CN IX、X、XI)が同時に障害される症候群で、嚥下障害、嗄声、肩挙上障害などの多彩な症状を呈します(Kaye et al., 1984)。原因として、グロムス腫瘍、神経鞘腫、転移性腫瘍、頭蓋底骨折などがあります。

頭蓋底骨折:後頭骨外側部を含む頭蓋底骨折では、脳神経損傷や髄液漏のリスクがあります(Diaz et al., 2016)。特に舌下神経管や頚静脈孔を含む骨折では、対応する神経症状の評価が重要です。

画像診断:CT検査では骨構造の詳細な評価が可能であり、骨折や骨破壊性病変の検出に優れています。MRI検査では、舌下神経管や頚静脈孔を通過する神経や血管の評価、周囲軟部組織の病変の検出に有用です(Ginsberg et al., 2000)。

外科的アプローチ:後頭骨外側部へのアプローチは、頭蓋底外科において重要な手技です。頚静脈孔周囲の腫瘍や病変に対しては、後外側アプローチや経頚静脈孔アプローチなどの複雑な手術アプローチが用いられます(Samii et al., 2006)。

参考文献