上腕 Brachium

上腕(brachium)とは、解剖学的に肩関節(肩甲上腕関節)から肘関節までの部分を指します。この領域は主に上腕骨を中心とした構造からなり、周囲には重要な筋肉、血管、神経が配置されています(Gray, 2020; Netter, 2018)。

解剖学的構造

臨床的意義

上腕は外傷(骨折、挫傷)、神経障害(橈骨神経麻痺など)、血管障害の好発部位です。特に上腕骨骨幹部骨折では橈骨神経損傷、上腕動脈損傷のリスクがあります(Holstein and Lewis, 1963)。また、採血や静脈注射の部位としても重要であり、正中神経や上腕動脈の位置関係を理解することが臨床的に重要です(Akıncı et al., 2022)。

参考文献

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J0935 (右上腕の表面神経:前方からの図)

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J0937 (右上腕の皮神経、外側後方からの図)

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J0939 (右上腕の神経幹:内側からの図)

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J0940 (右上腕の筋神経:前方からの筋)

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J0947 (右上腕の筋神経:後方からの図)