https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html

目次(IV. 内臓学)

funalogo.gif


061.png

図061(唾液腺II )

069.png

図069(舌背の表面像)

070.png

図070(1個の茸状乳頭と数個の糸状乳頭)

072-073.png

図072(上下の舌における各種の腺の分布)、073(舌の神経支配を示す模式図(剖出および機能検査による))

074.png

図074(ヒトの舌の有郭乳頭を通る断面)

075.png

図075(ヒトの舌扁桃の舌小嚢)

076.png

図076(舌および咽頭の筋(I))

077.png

図077(舌と咽頭の筋肉(II))

078.png

図078(舌尖を上方に挙げ、舌下面と口腔底を観察)

080.png

図080(口腔の諸壁と口峡)

082.png

図082(頭部顔面の矢状断(上方3個の頚椎を含む))

084.png

図084(顔面頭蓋、咽頭、喉頭の正中面やや外側での矢状断)

086.png

図086(咽頭と口蓋の諸筋および耳管)

舌は横紋筋を主成分とし、口腔粘膜で覆われた、豊富な血管と神経を持つ器官である。やや細長く幅広い形状で、口腔をほぼ満たし、その底から上方に突出している。前方は下顎と、後上方は頭蓋底と、後下方は舌骨とつながっている。

後方のより幅広い部分、すなわち舌根Radix linguae, Zungenwurzelで咽頭および喉頭と境している。前端は丸みを帯びて舌尖Apexと呼ばれ、歯列弓の中部まで伸びている。舌の根元と舌尖の間が舌体Corpus linguae, Zungenspitzeである。口蓋に向かう上面は舌背Corpus linguae, Zungenkörperと呼ばれ、その反対側は下面Facies mylohyoidea linguaeと称される。舌縁Margo lateralis linguaeは歯列に密接している。

舌は筋肉の働きにより食物を取り込み、それを小さな塊にして食道へ送る役割を果たす。また、言語の形成や発話にも関与している。舌の粘膜は非常に敏感で、味覚の主な感知部位でもある。舌の機能系については、A. Dabelow, Verh. anat. Ges., 1950を参照されたい。

a) 舌の粘膜 Tunica mucosa linguae

b) 舌筋 Musculi Iinguales, Zungenmuskeln