(RK387(脊柱の節構造の模型図)、388(脊柱の太さの変化)、389(固定されたテコとバネ装置)、390(ヒトの脊柱と正中面上での弯曲を示す模型図)、RK391(脊柱の右方への側弯(r)と左方への側弯(l)の模式図) )
脊柱の基本構造
- 脊柱は椎体柱と椎弓板からなる不動結合性連鎖であり、椎体柱が体重支持を、椎弓板が運動制御を担っている
- 上位24個の脊椎は、個々の椎骨の可動性は小さいが、全体として大きな機能を発揮する
運動特性
- 主要な運動は前後屈、側屈、回旋、およびバネ運動の4種類である
- 前後屈は頚部で最大、胸部で最小となる一方、側屈は胸部で最大(約100°)となる
脊柱の弯曲
- 頚部・腰部で前弯、胸部・仙骨部で後弯を形成しており、バネのような力学的特性を持つ
- 胸部脊柱には通常、右側への側弯があり、これが全体の弯曲系の一部を形成している
発生学的特徴
- 新生児の脊柱弯曲は未完成で、特に腰部の弯曲が弱い
- 成人の脊柱弯曲は、胎児期の身体弯曲を部分的に保存・修正して形成される
a) 脊柱の節構造 Die segmentale Struktur der Wirbelsäule
b) 脊柱の太さの変化 Die Veränderungen der Wirbelsäulenstärke
c) 脊柱の弯曲 Die Krümmungen der Wirbelsäule