RK400(**隣接する脊椎間および脊椎と肋骨間の靱帯:**後面)
RK402(胸骨の関節結合)、403(第8肋骨と第7・第8胸椎との関節結合)
第1~第10肋骨の関節面は肋骨結節の関節面(Facies articularis tuberculi costae)と横突起の肋骨窩(Fovea costalis processus transversi)で構成される。両面とも0.3~1.3mmの厚さの硝子軟骨で覆われている。関節包は薄く、関節面の縁にぴったりと付着している。
特殊構造として、多数の靱帯が存在する。短くて太い肋骨結節靱帯(Lig. tuberculi costae)は横突起の尖端から起こり、ほぼ横方向に肋骨結節に至り、関節包の後面を覆っている。さらなる補強として、内肋横突靱帯と外肋横突靱帯(Lig. costotransversarium internum, externum)、および肋頚靱帯(Ligg. colli costae)がある。肋頚靱帯は短く太い線維束からなり、肋骨頚とそれに対応する横突起を結合している。
肋頚靱帯、横突起、肋骨頚の間に肋横突孔(Foramen costotransversarium)という隙間が残されている。これは形態学上重要で、頚椎の肋横突孔に相当する。
内肋横突靱帯は肋骨頚の上縁から広く起こり、上方に向かってひとつ上の横突起と肋骨の下縁に付着する。これに比べて外肋横突靱帯はかなり貧弱で、肋骨頚の後面から起こり、ひとつ上の横突起と関節突起の基部に至る。