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目次(I.骨格系)

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基本構造

寛骨臼の特徴

重要な構造

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RK300(13歳少年の寛骨)

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RK301(腸骨の耳状面傍溝とその周辺:横断面)、302(右寛骨:外側面)、303(右寛骨:前方からの視点)

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RK304(右寛骨:内側面)

寛骨は腸骨Os ilium、坐骨Os ischii、恥骨Os pubisの3骨で構成される。これらの骨は寛骨臼で融合し、その結合線は寛骨臼の底を中心に放射状に3方向へ伸びる。成人ではこの結合線は通常見えなくなるが、若年者ほど明瞭に認められる(RK300(13歳少年の寛骨))。

寛骨臼Acetabulum(ラテン語で「酢を入れる小鉢」Essignäpfchenの意)は深い半球状の窪みで、その縁の一部が切れ込んで寛骨臼切痕Incisura acetabuliを形成する。寛骨臼の内面には滑らかな帯状部分があり、新鮮な骨では軟骨に覆われている。これを月状面Facies lunataという。寛骨臼の底は寛骨臼窩Fossa acetabuliと呼ばれ、粗面を呈し軟骨に覆われていない。恥骨と坐骨の間には閉鎖孔Foramen obturatumという大きな孔が開いている。

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[図300]13歳少年の寛骨:3つの骨がまだ分離している状態(1/3縮尺)

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[図301]腸骨の耳状面傍溝とその周辺—横断面(2倍拡大)

[図302]**右寛骨:**外側面(7/12倍)

[図303]**右寛骨:**前方からの視点(7/12縮尺)

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[図304]右寛骨:内側面(7/12縮尺)

a) 腸骨 Ilium, Darmbein

b) 坐骨 Os ischii, Sitzbein

c) 恥骨 Os pubis, Schambein