基本構造
- 内部の寛骨筋群は腸腰筋(大腰筋、小腰筋、腸骨筋)によって構成される
主要な筋肉の特徴
- 大腰筋は浅層と深層から構成され、腸骨筋と合流して大腿骨小転子に停止する
- 小腰筋は存在が不定であり、第12胸椎・第1腰椎前面から腸恥隆起に停止する
- 腸骨筋は腸骨窩から起始し、大腰筋と合流して小転子に停止する
機能と支配
- 神経支配は腰神経叢の枝および大腿神経が担う
- 主な作用は大腿骨の挙上、内転、足尖の外側回旋、さらに脊柱腰部と骨盤の前下方への牽引である
解剖学的特徴
- 腸腰筋と股関節包の間に腸恥包が存在し、成人の15%では股関節腔と連続している
- 小腰筋は日本人の50%以上で欠如しており、存在する場合も多くの変異がみられる
1. 大腰筋 M. psoas major
2. 小腰筋 M. psoas minor
3. 腸骨筋 M. iliacus