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目次(VI. 感覚器)

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鼓室の基本構造

主要な壁の特徴

重要な解剖学的特徴

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RK232(左中耳の内側壁および隣接する上壁・下壁・後壁)

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RK233(顔面神経管の経路)

鼓室には6つの壁がある。

1.鼓室の上壁 Die obere Wand der Paukenhöhle

上壁すなわち鼓室の天井は室蓋壁Paries tegmentalisとよばれ、鼓室蓋Tegmen tympaniという薄い骨板で構成される。鼓室蓋は側頭骨の錐体乳突部に属する。

A15_0303(室蓋壁(鼓室の))Tegmental wall of tympanic cavity

2.鼓室の下壁 Die untere Wand der Paukenhöhle

下壁は頚静脈壁Paries jugularisとよばれ、鼓室の床であることから鼓室床Solum tympaniともいう。これは側頭骨の錐体の下面、特に頚静脈窩に相当する。まるみを帯びた凹面の狭い面で、通常複数の小胞状のくぼみがある。上方に開くこれらの小室は鼓室蜂巣Cellulae tympanicaeとよばれる。茎状突起の上端に相当する中耳の下壁には、しばしば茎突隆起Prominentia styloideaという隆起がある。下壁には鼓室小管Canaliculus tympanicusおよび下方の頚鼓小管Canaliculus caroticotympanicusの鼓室口が開口する。なお、上方の頚鼓小管は鼓室の内側壁に属する。

A15_0306(頚静脈壁(鼓室の))Jugular wall of tympanic cavity