尾動脈の壁側枝の構成
- 尾動脈には、最下腰動脈と仙骨枝という2つの主要な枝がある
- 最下腰動脈は腸腰筋内において、背枝と脊髄枝に分岐する
- 仙骨枝は仙骨前面で分岐し、外側仙骨動脈とともに尾動脈を形成する
解剖学的変異と特徴
- 尾動脈は左総腸骨動脈からの分岐のように見えることがあるが、これは左右の総腸骨動脈の分岐位置の違いによるものである
尾骨動脈糸球の構造
- 尾動脈は尾椎先端で糸球状に膨らみ、尾骨動脈糸球を形成する
- この構造は動静脈吻合の一種で、流入動脈、特殊な壁構造を持つ吻合血管の糸球体、および流出静脈から構成される
- 糸球体の血管壁は内皮管と円形細胞から成り、その間には結合組織線維が存在する
1. 最下腰動脈 Arteria lumbalis ima
2. 仙骨枝 Rami sacrales
尾骨動脈糸球 Glomus coccygicum, Steißdrüse