仙骨の各部分に対応して出る対をなす枝で、仙骨前面で分岐する。内腸骨動脈の枝である外側仙骨動脈Aa. sacrales lateralesとともに細い尾動脈を補完する。通常、外側仙骨動脈の枝が背枝を出す。
**変異:**時に尾動脈が外側に偏位し、左右の総腸骨動脈の一方(多くは左側)から出ているように見えることがある。しかし、これは腹大動脈から左右の総腸骨動脈が異なる高さで分岐しているためである。
つまり、尾動脈が左総腸骨動脈から出ているように見えるのは、左総腸骨動脈の大動脈からの起始が右総腸骨動脈の起始よりもわずかに下方にあるためにすぎない。