0960 (右下肢の皮神経、前面からの図)
概要
- 本図は、右下肢の前面から観察した皮神経の解剖学的構造を示している。下腿筋膜は保持された状態で描かれており、皮神経の走行を明確に確認することができる。
下腿部の主要な皮神経
- 浅腓骨神経:下腿前面の皮膚感覚を支配し、前方から外側部にかけて分布する。
- 腓腹神経:下腿後外側部から始まり、足背外側部の皮膚感覚を支配する。特に外果周囲の皮膚に重要な感覚支配を行う。
足背部の皮神経支配
- 内側足背皮神経:足背内側部の皮膚感覚を支配し、第1趾から第2趾にかけて分布する。
- 中間足背皮神経:足背中央部の皮膚感覚を担当し、第2趾から第4趾にかけて分布する。
- 深腓骨神経:その終枝である背側趾神経が、第1趾と第2趾の隣接面の皮膚感覚を支配する。
大腿部の皮神経分布
- 前皮枝(大腿神経由来):大腿前面の広範な領域の皮膚感覚を支配する。
- 伏在神経:大腿内側から下腿内側にかけての皮膚感覚を支配し、膝蓋下枝を分枝して膝蓋周囲の感覚も支配する。また、足内側縁まで支配領域が及ぶ。

J0960 (右下肢の皮神経、前面からの図)
(下腿筋膜は保持されています。)
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A01_0089(下腿;スネ) →Crus【下腿;スネ】Leg (A01_1_00_038)
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