https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
血液の液性成分の一部は、動脈性毛細血管から滲出し、組織の細胞間隙に入る。これに組織の代謝産物が加わり、いわゆる組織液(tissue fluid、Gewebssaft)を形成する。この組織液の一部は静脈性毛細血管を経て静脈に戻るが、残りは毛細リンパ管(Vasa capillaria lymphatica)に入り、特有の脈管であるリンパ管(Vasa lymphatica)を通って最終的に静脈に流入する。重要なのは、リンパ管の走行中に必ずリンパ節が介在していることだ。この脈管系をリンパ系(Systema lymphaticum)と呼び、その中を流れる液体をリンパ(Lymph)という。