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目次(III. 脈管系)

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リンパ管は、その位置と走行によって浅層のリンパ管深層のリンパ管(Vasa lymphacea superficialia et profunda)に分類される。

浅層のリンパ管は豊富に存在し、全身の表面直下や各器官の表層に位置する。一方、深層のリンパ管は諸器官の内部に存在する。

体表のリンパ管は皮膚内に始まり、皮下脂肪組織内を走行する。各器官においては、浅層のリンパ管がその外層に存在する。

深層のリンパ管は体の筋肉間や諸器官の内部に存在し、浅層のリンパ管と連絡している。多くは血管の走行に沿って進み、各所のリンパ節に到達する。

大多数のリンパ管は経路中に1つ以上のリンパ節を通過するよう構成されている(670頁参照)。

リンパ腔の発生 Entwicklung der Lymphräume

リンパ節は前述のように(2. リンパ節 (Lymphonodi, Lymphknoten) またはリンパ腺 (Lymphdrüsen) )、特定の場所に単独で、あるいは群をなして存在する。リンパ節の数と大きさには相当な変動がある。また、細いリンパ管が太いリンパ幹に直接開口したり、リンパ節の輸出管が直接静脈に開口したりすることも観察されている(Baum)。

2. リンパ節 (Lymphonodi, Lymphknoten) またはリンパ腺 (Lymphdrüsen)

特定の器官や体の特定部位のリンパ管は、決まったリンパ節、すなわち領域リンパ節(regionäre Lymphknoten)に到達することが経験的に知られている。この領域リンパ節に当該器官が従属(tributär)している。ただし、1つのリンパ節や1つのリンパ節群が1つの器官からのみリンパを受け取ることは決してなく、また1つの器官が1つのリンパ節群にのみ従属することもまれである点に注意が必要である。

したがって、従属器官によってリンパ節群を分類することは適切ではない。むしろ、その記述は主に局所解剖学的観点に基づくべきである。

Bartels, P., Das Lymphgefäßsystem, Jena, 1909.

I. リンパ管系の本幹 Die Hauptstämme des Lymphgefäßsystems

II. 体の個々の領域におけるリンパ管とリンパ節 Lymphgefäße und Lymphknoten in den einzelnen Körperregionen

胎生期の循環 fetaler Blutkreislauf