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図118(腸壁のリンパ管(青色で表示)。小ウシの小腸縦断面)
図120(単純細胞および顆粒細胞)、121(パネート細胞)、122(基底顆粒細胞)
図123(空腸の粘膜を表面に平行に切断したもの)、124(大腸の粘膜を表面に平行に切断したもの)
図128(ヒトの空腸上部における三角形の花弁状を呈する1個の絨毛内の血管)
図131(集合リンパ小節(パイエル板))、132(集合リンパ小節の表面に平行な断面)
図133(腸筋神経叢)、134(モルモットのアウエルバッハ神経叢における1つの神経節内の細胞)
小腸の構造と機能
小腸の特殊構造
小腸の血管とリンパ管
小腸は胃の幽門から始まり、第1腰椎の側面から右の腸骨窩まで伸びて、大腸に開口している。
小腸は薄い壁を持つ管状器官で、長さは約2.5~4.4mある。多数の屈曲を形成し、主に腹腔の中部と下部を占める(Waldeyerの言う「Darmbauch」、すなわち腸腹)。大腸はこれを弓状に左右上の3方向から囲んでいる。
小腸の太さは均一ではなく、始まりの部分では直径2.5~3 cmだが、終わりに向かって2~2.5 cmに細くなる。小腸の大部分は空回腸(Jejunoileum)で、小腸間膜(Mesostenium)という腹膜のひだによって後腹壁に付着している。そのため、空回腸は腸間膜小腸(Intestinum tenue mesosteniale)とも呼ばれる。
小腸は3つの部分に区別される。第1の部分は十二指腸(Intestinum duodenum)で、長さ30cm、胃に接続している。小腸の中で最も太く、最も固定された部分である。残りの部分はさらに長く、その初めの2/5が空腸(Intestinum jejunum)、後の3/5が回腸(Intestinum ileum)である。これら2つを合わせて腸間膜小腸、あるいは簡単に空回腸と呼ぶ。