虫様筋の特徴
- 深指屈筋の腱から起始し、第2〜第5指の指背腱膜に停止する4つの小さな円柱状筋
- 神経支配は第1、第2、(第3)虫様筋が正中神経、(第3)、第4虫様筋が尺骨神経による
- 基節骨の屈曲と中・末節骨の伸展を担う
骨間筋の特徴
- 背側骨間筋は4個で2頭性、掌側骨間筋は3個で1頭性である
- すべての骨間筋は基節骨底の側面と指背腱膜に停止する
- 尺骨神経の深枝により支配される
- 中指を軸として、背側骨間筋は外転作用、掌側骨間筋は内転作用を示す
- 協調して作用すると基節骨の屈曲と中・末節骨の伸展を行う

[図545] 右の手掌の筋と腱(I)

[図546] 右手掌の筋と腱(II)
手掌腱膜と短掌筋を除去した状態。

[図547] 右手掌の筋と腱(III)
手掌腱膜と浅・深指屈筋の腱を除去。短母指外転筋と短母指屈筋を切断し、小指外転筋と小指屈筋を除去。

[図548]**右手の骨間筋(IV)**横手根靱帯を切断し、手根管を露出させている。小指球の筋は全て切除。母指球の筋は屈筋の深頭のみ残存。
[図549,550]**右手の第4指の中手骨と指骨、屈筋の腱を示す。**図549は線維鞘に包まれた状態、図550は線維鞘を除去した状態を表す。

[図551] 右手の骨間筋の模式図
背側骨間筋は赤線、掌側骨間筋は黒線で表示。
1. 虫様筋 Mm. lumbricales, Spulwurmmuskeln
2. 7個の骨間筋 Mm. interossei, Zwischenknochenmuskeln