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RK544(手背における筋と腱)

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RK545(手掌の筋と腱(I))

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RK546(手掌の筋と腱(II))

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RK547(手掌の筋と腱(III))

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RK548(手の骨間筋(IV))、549-550(手の第4指の中手骨と指骨、屈筋の腱を示す)

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RK551(手の骨間筋の模式図)

a) 背側骨間筋 Mm. interossei dorsales は4個あり、それぞれ2頭をもって隣接する2つの中手骨底の向かい合った側面から起始し、以下のように停止する。第1と第2の骨間筋は第2および第3指の橈側縁に、第3と第4の骨間筋は第3および第4指の尺側縁に停止する。つまり、第3指には2つの背側骨間筋が付着することになる。

b) 掌側骨間筋 Mm. interossei volares は3個あり、それぞれ1頭をもって中手骨から起始し、その中手骨に対応する指に停止する。第1掌側骨間筋は第2中手骨の尺側面から始まり、第2指の尺側面に停止する。第2掌側骨間筋は第4中手骨の橈側面から始まり、第4指の橈側面に停止する。第3掌側骨間筋は第5中手骨の橈側面から始まり、第5指の橈側面に停止する。

すべての骨間筋の停止は、一部はその指の基節骨底の側面に、一部はその指の指背腱膜に終わる。

**神経支配:**尺骨神経の深枝による。

**脊髄節との関係:**C8, Th1

作用:すべての骨間筋は、最も長い指(中指 Mittelfinger)を通る1つの軸の周りに停止部が集まっている。背側骨間筋の停止はこの軸に集中し、対照的に掌側骨間筋の停止はこの軸から散開している。このため、掌側骨間筋の作用は中指の軸への内転であり、背側骨間筋の作用はこの軸からの外転である。母指はそれに特有な外転筋と内転筋をもち、小指はそれに特有な外転筋をもつ。そのため、単独で作用すると上述の関係が生じる。一方、掌側および背側骨間筋が協調して作用すると、これらの筋は基節骨を屈曲させ、中節骨と末節骨を伸展させる。この点では虫様筋の働きと一致している。

**変異:**背側骨間筋は、その全長にわたって2個の筋束から構成されることがある。