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片山正輝
目次(V. 神経系)
大脳半球の外套部(外側部)は、大脳半球の表層を構成する重要な部分です。その主な特徴は以下の通りです:
- 大脳皮質と大脳髄質から構成されています。
- 大脳皮質は表面の灰白質で、多数の脳回と脳溝を持ち、様々な神経活動の中枢として機能します。
- 大脳皮質の全体の表面積は約2,200 cm²で、厚さは部位によって1.5mmから4.5mmまで変化します。
- 大脳皮質は主に6層構造を持ち、各層の厚さは脳の部位ごとに異なります。
- 発生学的に原皮質、古皮質、新皮質に分類され、大脳の大部分は新皮質で構成されています。
- 外套部は前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つの大脳葉に区分されます。
- 外套部は意識、思考、知覚、随意運動などの高次脳機能を担っています。
これらの特徴により、大脳半球の外套部は人間の高度な認知機能や行動の中枢として不可欠な役割を果たしています。
I. 大脳外套部の溝(大脳溝) Sulci cerebri
II. 大脳外套部の回転(大脳回 Gyri cerebri)