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片山正輝
目次(V. 神経系)
大脳外套部の溝(大脳溝)は、大脳表面の重要な解剖学的特徴です。その主な特徴は以下の通りです:
- 大脳溝は脳の表面積を増大させ、情報処理の効率を高めます。
- 大脳溝は脳を異なる機能領域に分割します。
- 主要な大脳溝には以下があります:
- 中心溝:前頭葉と頭頂葉の境界となる重要な溝
- 外側溝(シルビウス裂):前頭葉、頭頂葉、側頭葉間に形成される深い溝
- 頭頂後頭溝:頭頂葉と後頭葉を分ける溝
- 中心溝は大脳半球外側面に位置し、前下方から後上方へ斜めに走る明瞭な溝です。
- 外側溝は主に後上方へ向かう後枝と、前頭葉内に入る上行枝および前枝から構成されます。
- 大脳溝の深さや形状には個体差があり、例えば中心溝の深さは中央部で約15~25 mmです。
これらの大脳溝は、大脳の機能的区分において重要な役割を果たし、脳の構造と機能を理解する上で不可欠な解剖学的指標となっています。
a)大脳の各葉を分ける溝 Die Furchen, die die Lappen des Großhirns trennen
b)大脳の各葉に属する溝 Die Furchen der einzelnen Großhirnlappen