https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
片山正輝
目次(V. 神経系)
大脳外套部の回転(大脳回)の主な特徴は以下の通りです:
- 大脳回(Gyri cerebri)は、大脳皮質表面の多数の裂や溝によって区分された部分です。
- 折りたたまれた灰白質から成る大脳回は、脳の表面積を拡大し、より多くの神経細胞を収容します。
- 大脳皮質の総表面積は約2,200 cm²で、その厚さは部位により1.5mmから4.5mmまで変動します。
- 胎生初期には滑らかな大脳回も、発達に伴い溝が形成されます。出生時には第1次・第2次溝が現れ、7歳頃には成人脳と同様の外観となります。
- 大脳回の位置、形状、大きさには個体差や左右差が見られます。
- 前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉など各部位に存在する大脳回は、それぞれ固有の機能を担っています。
これらの大脳回は、高次脳機能を司る大脳皮質の重要な構造的特徴です。
a) 前頭葉の回転 Die Windungen des Frontallappens
b) 頭頂葉の回転 Die Windungen des Parietallappens
c) 後頭葉の回転 Die Windungen des Okzipitallappens
d) 側頭葉の回転 Die Windungen des Temporallappens