https://funatoya.com/funatoka/Rauber-Kopsch.html
目次(VI. 感覚器)
基本構造
- 中耳は側頭骨内の鼓室からなり、耳管を介して咽頭腔と連絡し、乳様突起内の蜂巣状空所へと続いている
耳管
- 耳管は約3.5~4cmの長さを持ち、咽頭から鼓室へと続く管であり、軟骨部と骨部から構成される
- 耳管の粘膜には線毛上皮が存在し、線毛の流れは咽頭口へ向かっている
鼓室小骨
- 鼓室には3つの小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)が存在し、鼓膜と迷路を連結する鎖を形成している
- 鼓室小骨は鼓膜張筋とアブミ骨筋の2つの筋によって制御されている
鼓室粘膜
- 鼓室の粘膜は繊細かつ血管に富み、耳管粘膜の延長として鼓室内のほぼ全構造を被覆している
- 乳突蜂巣の粘膜は鼓室粘膜と比べて薄く、血管も乏しく、扁平上皮で覆われている
中耳は迷路と外耳との間にある側頭骨内の空所(鼓室)からなり、一方では耳管という管を介して咽頭腔と連絡し、他方では側頭骨の乳様突起内の蜂巣状空所へと続いている。3つの鼓室小骨は鎖状に連なって鼓室を貫き、外耳の内壁である鼓膜と迷路の外壁とを直接結合している。
1. 耳管 Tuba pharyngotympanica, Ohrtrompete
2. 鼓室 Cavum tympani, Tympanum, Paukenhöhle