感覚性脊髄神経節 Ganglion sensorium nervi spinalis

J0815 (下部脊髄の終端と神経根:前方からの図)

J0825 (二つの神経の根を持つ脊髄の一部、半分は模式的:前方からの図)

J0827 (脊椎管内の被鞘と下部脊髄端、背面からの図)

J0828 (脊椎と筋の断面図)

J0889 (神経要素の主要な関係は、横断面および縦断面で図示)

J0918 (頭蓋骨内の舌咽神経、迷走神経、副神経の経過:後方からの図)
解剖学的構造
位置と構成
- 脊髄神経節は、脊髄神経の後根に存在し、後根神経節(dorsal root ganglion)としても知られている(Paxinos and Mai, 2024)。
- 各神経節は椎間孔内に位置し、それぞれの脊髄分節レベルに対応して左右対称に配置されている(Standring, 2023)。
- 神経節は結合組織性の被膜に覆われており、この被膜は脊髄硬膜および神経上膜と連続している(Standring, 2023)。
細胞構成
- 脊髄神経節細胞は偽単極性ニューロン(pseudounipolar neuron)であり、1本の軸索が細胞体から出て T字型に分岐する特徴的な形態を示す(Purves et al., 2023)。
- 神経節内部には衛星細胞(satellite cell)に囲まれた神経細胞体が密集して存在し、これらの細胞は神経細胞の代謝支援と保護機能を担っている(Kandel et al., 2024)。
- 神経節細胞は大型の神経節細胞(A型細胞)と小型の神経節細胞(B型細胞)の2種類に分類される(Bear et al., 2023)。
神経突起の走行
- 神経細胞の末梢突起は長い線維状となり、皮膚、筋肉、腱、関節包、内臓などの標的組織に広く分布して感覚受容器を形成している(Purves et al., 2023)。
- 細胞体から伸びる中枢突起は、後根を通って脊髄後角へと進入し、脊髄内で二次ニューロンとシナプス結合を形成する(Kandel et al., 2024)。
機能的特徴
感覚情報伝達
- 脊髄神経節は知覚性ニューロンの細胞体が集まって形成される一次感覚ニューロンの中継点である(Kandel et al., 2024)。
- A型細胞(大型細胞)は主に筋肉や関節からの固有感覚(proprioception)および触覚・圧覚などの機械的感覚を伝達する(Bear et al., 2023)。
- B型細胞(小型細胞)は主に痛覚(nociception)、温度感覚(thermoreception)、粗大な触覚などの体性感覚を伝達する(Bear et al., 2023)。
神経伝達の特性