前頭橋核線維 Fibrae frontopontinae
解剖学的特徴と走行
- 大脳脚の内側1/6の領域に位置している。
- 前頭葉と橋を結ぶ、重要な神経線維経路である。
- 内包を通過し、大脳脚の内側部を下行した後、橋核に終末する。
機能と臨床的意義
- 大脳皮質と小脳を連絡する、重要な神経回路の一部を構成している。
- 前頭葉機能と小脳機能の統合において、重要な役割を果たしている。
- この経路が損傷を受けると、運動の協調性や計画性に障害が生じる可能性がある。
脳の断面(模式図を含む)

aに対応する上丘を通る断面の模式図

bに対応する下丘を通る断面の模式図

cに対応する三叉神経の高さの断面の模式図

J0892 (錐体路の経路(赤)および大脳橋の経路(側頭部:淡褐色、前頭部:濃褐色)、聴覚経路の終端(黄色)および腹側外側視床核からの中央ループと結合腕の間接的な延長(青))