総頚動脈
総頚動脈は、頭部に血液を送る主要な血管です。以下がその主な特徴です:
- 右側は腕頭動脈の枝から、左側は大動脈弓の上行部から分岐します
- 左総頚動脈は右側よりも4〜5cm長くなっています
- 気管や喉頭の両側を上昇し、甲状軟骨の上縁の高さで内頚動脈と外頚動脈に分岐します
- 分岐部の後ろには頚動脈小体が存在します
- 内頚動脈始部の壁はやや薄く膨らんでおり(頚動脈洞)、舌咽神経の枝を介して血圧を感知する機能があります
また、総頚動脈は頚動脈鞘という筋膜の鞘に包まれており、内頚静脈や迷走神経とともに頚部を通過します
J0556 (大動脈弓とその枝:左前方からの図)
J0557 (頚部浅層の動脈:右前方からの図)
J0558 (喉頭と舌の動脈:右側からの図)
J0564 (頚深部の動脈、右方からの図)
J0572 (右の鎖骨下動脈:右側からの図)