総頚動脈
総頚動脈は、頭部へ血液を送る主要な血管です。その主な特徴は以下の通りです:
- 右側は腕頭動脈から、左側は大動脈弓から直接分岐します。
- 左総頚動脈は右側よりも4〜5cm長くなっています。
- 気管と喉頭の両側を上昇し、甲状軟骨の上縁の高さで内頚動脈と外頚動脈に分岐します。
- 分岐部の後方には頚動脈小体が存在します。
- 内頚動脈起始部の壁はやや薄く膨らんでおり(頚動脈洞)、舌咽神経の枝を介して血圧を感知します。
総頚動脈は頚動脈鞘という筋膜に包まれ、内頚静脈や迷走神経とともに頚部を通過します。
J0530 (心臓の拡張時、胸肋面の腹頭図)
J0426 (頭側から見たときの気管の始まりを通る頚部の断面図)
J0549 (心臓の動脈、正面上方からの図)
J0552 (心臓の静脈:腹頭方からの図)
J0556 (大動脈弓とその枝:左前方からの図)