気管支 Bronchi

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J0751 (気管とその右気管支の走行:右側からの図、半分は図式図)

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J0753 (気管とその枝の鋳造:前方からの図)

主気管支の基本構造

気管支(Bronchi)は、気管分岐部(carina)で左右に分岐し、肺門に至るまでの部分を主気管支(bronchus principalis)と呼びます。右主気管支は左に比べて太く短く(約3cm)、鉛直線に対して20~40度の角度で走行するのに対し、左主気管支はやや細く長く(5~6cm)、40~60度とより水平方向に走行します。この解剖学的特徴により、誤嚥した異物は右主気管支に入りやすく、特に小児において臨床的に重要な意義を持ちます。

気管支壁の組織構造

気管支軟骨は不完全な輪状構造を形成し、右主気管支には6~8個、左主気管支には9~12個存在します。これらの軟骨輪は後方が膜性部となっており、粘膜下組織には気管支腺が分布しています。慢性気管支炎では、この気管支腺の過形成が特徴的な病理所見となります。

気管支の分岐様式

気管支樹は以下のような階層構造を示します:

細気管支レベルに達すると軟骨が消失し、この部位は慢性閉塞性肺疾患(COPD)において閉塞が起こりやすい解剖学的特徴を持ちます。この分岐パターンの理解は、気管支鏡検査や胸部CTの読影において不可欠です。

末梢気道から肺胞への移行

気管支樹の最末端では以下のような構造的移行が見られます: