喉頭蓋結節 Tuberculum epiglotticum

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J0742 (静かに息を吸うときの喉頭の喉頭鏡像)

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J0743 (喉頭口と喉頭腔:上方からの図)

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J0745 (喉頭の前頭断、前半部:後方からの図)

解剖学的特徴

喉頭蓋結節は、喉頭蓋の後面(喉頭面)中央部に位置する小さな隆起構造である。この構造は喉頭蓋軟骨の肥厚部に相当し、上方から観察すると喉頭蓋の自由縁から喉頭前庭に向かって突出している。組織学的には、弾性軟骨である喉頭蓋軟骨の一部であり、粘膜下組織と粘膜で覆われている。

発生学

喉頭蓋結節は、第3咽頭弓から発生する喉頭蓋と共に形成される。この構造の形態には個人差が認められる。

神経支配

喉頭蓋結節周囲には、主に上喉頭神経の内枝を介して豊富な感覚支配が分布している。この部位への刺激は、嚥下反射や咳反射を誘発する重要な役割を持つ。

臨床的意義

喉頭蓋結節は、喉頭内視鏡検査における重要な解剖学的指標として機能する。また、喉頭癌などの病変の位置関係を把握する際の参照点として用いられ、気管挿管時の目印としても利用される。

関連疾患

喉頭蓋結節の肥大は、稀に咽喉頭異常感の原因となることがある。また、咽頭クリアランスの障害を引き起こす可能性も報告されている。喉頭蓋炎は急性上気道閉塞を引き起こす可能性があるため、臨床的に注意が必要である。

参考文献