足底腱膜
足底腱膜は、足底の皮下に存在する強靭な腱膜です。その主な特徴は以下の通りです:
- 踵骨から足指に向かって扇状に広がっています。
- 主に縦走線維で構成されていますが、一部に皮膚へ垂直に走る短く強い線維も含まれます。
- 踵骨近位部では厚く、遠位に向かって徐々に薄くなり、中足骨底で5つの束に分岐します。
- 各束は中足趾節関節付近で浅層と深層に分かれ、それぞれ皮膚と趾屈筋の腱鞘に付着します。
- 横走する線維(横束)が各束を相互に結合しています。
- 両側縁から足底深部へ筋間中隔を送り、母趾球筋と小趾球筋・中足筋群を隔てています。
足底腱膜は、足の構造を支持し、歩行や走行時の衝撃を吸収する重要な役割を担っています。
J0516 (右足底の筋膜)
J0517 (右足底の筋)