短小指屈筋

短小指屈筋は、手の小指球筋の一つで、以下のような特徴があります:

解剖学的な特徴:

この筋肉は小指球筋の一部として、小指の動きと機能に重要な役割を果たしています。

J205.png

J0205 (右の手骨:筋の起こる所と着く所を示す手掌側からの図)

日本人のからだ(本間敏彦 2000)によると

小指球筋

小指球筋には短掌筋、小指外転筋、短小指屈筋、小指対立筋が含まれます。

短掌筋は小指球の基部の皮下にある皮筋で、人間では退縮的な筋とされていますが、欠損する例は1-2%と非常に少ないです(江口,1962)。支配枝も尺骨神経浅枝の枝が複数に入り、機能的にも不明な点が多い筋です。

小指外転筋は主に豆状骨から、短小指屈筋は屈筋支帯と有鈎骨から起こり、どちらも小指基節骨尺側に停止します。筋腹も癒合する例も多く、起始から全面的に癒合した場合、短小指屈筋の欠損例として報告されていることもあります(佐野,1931)。