短掌筋

短掌筋は以下のような特徴を持つ手の筋です：

• 手のひらにある小さな筋肉で、小指球に位置しています。
• 手掌腱膜と屈筋腱膜を手の尺側縁の皮膚に結びつけています。
• 握る動作やつまむ動作の際に皮膚の動きを制御し、これらの動作を支援します。
• 神経支配は尺骨神経の浅枝（C8、T1）によって行われます。
• 人間では退化傾向にある筋肉ですが、欠損例は1〜2%と非常に稀です。
• その機能については不明な点が多く残されています。

短掌筋は小指球筋の一部ですが、他の小指球筋（小指外転筋、短小指屈筋、小指対立筋）とは異なり、皮下に位置する皮筋として特徴づけられます。

J0471 (右前腕の筋：前面からの図)

J0481 (右手掌の筋膜)

J0582 (右手掌表層の動脈)

日本人のからだ（本間敏彦 2000）によると

小指球筋

小指球筋には短掌筋、小指外転筋、短小指屈筋、小指対立筋が含まれます。

短掌筋は小指球の基部の皮下にある皮筋で、人間では退縮的な筋とされていますが、欠損する例は1-2%と非常に少ないです（江口，1962）。支配枝も尺骨神経浅枝の枝が複数に入り、機能的にも不明な点が多い筋です。