0481 (右手掌の筋膜)

J0481 (右手掌の筋膜)
右手掌の筋膜(J0481)の図の説明です。各番号は手掌の表層構造を示しています
- 01 長掌筋(Palmaris longus)
- 前腕から連続する腱が扇状に広がって手掌腱膜に移行します。手関節の掌屈を補助し、手掌腱膜を緊張させて掌の安定性を高めます。
- 02 掌側手根靱帯(Palmar carpal ligament)
- 手根部の表層で横走する線維帯。浅層で皮下にあり、手根管の蓋を成す屈筋支帯よりも浅い層です。掌側の軟部組織を保持します。
- 03 豆状骨(Pisiform)
- 手根の尺側にある小骨。尺側手根屈筋腱の種子骨で、短掌筋や小指球筋群の付着の基点になります。
- 04 短掌筋(Palmaris brevis)
- 小指球の最表層で、皮膚を引いて掌尺側の皮膚をしわ立たせます。握りこぶし時に掌の皮膚を張り、尺側皮神経の保護にも寄与。
- 05 手掌腱膜(Palmar aponeurosis)
- 掌の中央を扇状に覆う厚い腱性膜。指の近位部へ縦索を送り、把持時に掌をドーム状に保って滑りを安定化します。病的短縮はデュピュイトレン拘縮の原因になります。
- 06 浅横中手靱帯(Superficial transverse metacarpal ligament, みずかき靱帯)
- 中手骨頭部の皮下で横走する線維束。指の基部皮膚を連結し、指間の開き過ぎを抑えます。
要点
- 図は「皮膚直下〜腱膜層」を中心に、掌の支持機構を示しています。
- 長掌筋腱→手掌腱膜→各指の縦索という連続性が、把持時の掌の張りと力の伝達を担います。
- 豆状骨と掌側手根靱帯は、尺側の支持と小指球の基盤を作ります。
臨床メモ
- 手掌腱膜の肥厚はデュピュイトレン拘縮に関連。
- 尺側皮神経浅枝は短掌筋深層を走るため、外傷や切開での損傷に注意があります。
アノテーション
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