回外筋
回外筋は以下のような特徴を持つ前腕の筋肉です:
- 前腕の橈骨を回転させ、手のひらを上向きにする(回外運動)役割を担います
- 起始:
- 上腕骨外側上顆
- 肘関節外側側副靱帯
- 尺骨回外筋稜
- 橈骨輪状靱帯
- 停止:橈骨上部前面(橈骨粗面と円回内筋停止部の間)
- 構造:薄い筋板で、橈骨外側を回るように配置されています
- 神経支配:橈骨神経深枝が筋の近位縁付近で進入し、螺旋状の「回外筋管」を通って遠位端へ抜けます
興味深いことに、回外筋の橈骨停止部の長さと橈骨全長の比率は、成人では30%であるのに対し、胎児では39%と顕著に大きいことが報告されています。
J0175 (右上腕骨とその筋の起こる所と着く所:前方からの図)
J0176 (右上腕骨と筋の起こる所と着く所:後方からの図)
J0183 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手掌側からの図)
J0184 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手の裏側からの図)
J0473 (右前腕の筋(第2層):掌側図)
J0474 (右前腕の筋(第3層):掌側図)