方形回内筋

方形回内筋は、前腕の遠位部に位置する筋肉で、以下のような特徴を持ちます:

解剖学的変異として、この筋肉は複数の層を形成することがあります。報告によると、2層が13%、3層と4層がそれぞれ1%の頻度で観察されています。

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J0183 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手掌側からの図)

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J0184 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手の裏側からの図)

日本人のからだ(本間敏彦 2000)によると

方形回内筋は、尺骨と橈骨の下部前面の1/4で両者を結びつけています。その結果、尺骨の起始部は前縁を少し回り込み、内側面に達しています。方形回内筋は前腕の遠位部に位置し、尺骨と橈骨を結びつける筋です。この筋は、筋腹が複数の層を形成することがあり、2層が13%、3層が1%、4層が1%の報告があります(井上、1934)。