方形回内筋 Musculus pronator quadratus

J0183 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手掌側からの図)

J0184 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手の裏側からの図)

J0473 (右前腕の筋(第2層):掌側図)

J0474 (右前腕の筋(第3層):掌側図)

J0475 (右前腕の筋(第4層):手掌側の図)

J0579 (右前腕第2層の動脈:手掌側図)

J0942 (右前腕の神経、深い層:前面からの図)

J0944 (右手の神経:深層)
方形回内筋は前腕遠位部の深層に位置する扁平な四角形の筋で、前腕の回内運動において重要な役割を果たします(Standring, 2015; Moore et al., 2018)。
解剖学的構造
起始と停止
- 起始:尺骨の前面遠位1/4、尺骨前縁から内側面にわずかに回り込む領域(Standring, 2015)
- 停止:橈骨の前面遠位1/4、対応する尺骨の領域と同じ高さ(Gray and Lewis, 2000)
- 筋線維の走行:ほぼ横方向に走行し、尺骨から橈骨へと水平に伸びています(Stuart, 2012)
神経支配と血管
- 神経支配:前骨間神経(正中神経の枝)、C7-C8神経根由来(Moore et al., 2018)
- 血液供給:前骨間動脈(尺骨動脈の枝)および橈骨動脈の小枝(Standring, 2015)
筋の層構造
方形回内筋は通常単層構造ですが、個人差が大きく、複数層を形成することがあります(Johnson and Smith, 2010):
- 単層(最も一般的):約85%
- 2層構造:約13%
- 3層構造:約1%
- 4層構造:約1%
層構造が複数の場合、深層と浅層で筋線維の走行方向や付着部位にわずかな違いが見られることがあります(Neumann, 2017)。
筋の厚さと幅の変異
- 筋の厚さ:平均3-5mm、個人差は2-8mm(Neumann, 2017)