
J0176 (右上腕骨と筋の起こる所と着く所:後方からの図)

J0183 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手掌側からの図)

J0184 (右前腕骨:筋の起こる所と着く所:回外位の手の裏側からの図)

J0205 (右の手骨:筋の起こる所と着く所を示す手掌側からの図)


















尺側手根屈筋は、前腕の浅層屈筋群の最も内側(尺側)に位置し、前腕の尺側外縁を形成する重要な筋です。この筋は、機能解剖学的にも臨床的にも重要な特徴を持ち、上肢の運動機能と神経解剖学において中心的な役割を果たしています(Standring, 2016; Moore et al., 2018)。
尺側手根屈筋は二頭筋であり、2つの独立した起始部を持ちます(Moore et al., 2018; Netter, 2019):
尺側手根屈筋の2つの頭部の間には、腱弓(aponeurotic arcade)または腱性の帯が形成されます。この構造は臨床的に極めて重要で、尺骨神経(ulnar nerve)がこの腱弓の下を通過して前腕に進入します(Netter, 2019; Caliandro et al., 2016)。
この解剖学的構造により形成される空間は肘部管(cubital tunnel)またはクビタルトンネルと呼ばれ、以下の構造により構成されます:
この狭い解剖学的通路において、尺骨神経は圧迫や牽引による障害を受けやすく、肘部管症候群(cubital tunnel syndrome)の発症部位となります(Caliandro et al., 2016; Tubbs et al., 2016)。
筋腹は前腕の尺側に沿って遠位に走行し、前腕の中位1/3のレベルで筋線維から強靭な腱に移行します。この腱は前腕遠位部で皮下を走行するため、触診が容易であり、臨床検査において重要な解剖学的指標となります(Tixa, 2014)。
尺側手根屈筋腱は、手関節の尺側を通過し、主に豆状骨(pisiform bone)の近位面に停止します。豆状骨は種子骨(sesamoid bone)であり、尺側手根屈筋腱内に埋め込まれた構造をしています(Levangie and Norkin, 2011; Kapandji, 2007)。
しかし、停止はここだけに留まらず、豆状骨から2つの靭帯を介して力を伝達します: