大円筋 Musculus teres major

J0164 (右肩甲骨、筋の起こる所と着く所:前面からの図)

J0175 (右上腕骨とその筋の起こる所と着く所:前方からの図)

J0176 (右上腕骨と筋の起こる所と着く所:後方からの図)

J0429 (右の胸筋(第2層)、正面からの図)

J0448 (広い背筋:背面図)

J0449 (広い背中の筋(第2層):背面図)

J0462 (右脇の下の筋:尾側図)

J0463 (右腋窩の筋膜:尾側図)

J0464 (右肩甲骨の筋:前面からの図)

J0465 (右肩関節の腹側の筋:掌側図)

J0466 (右上腕の筋:掌側図)

J0467 (右上腕の筋(第2層):掌側図)

J0468 (右上腕の筋:背面図)

J0469 (右上腕の筋:背面図)

J0470 (右上腕の筋(深層):背面図)

J0575 (右肩甲骨の動脈:背面図)

J0934 (右の腕神経叢(鎖骨下部)が下から前に向かっている図)

J0939 (右上腕の神経幹:内側からの図)

J0940 (右上腕の筋神経:前方からの筋)

J0947 (右上腕の筋神経:後方からの図)
大円筋は肩甲骨と上腕骨を結ぶ重要な筋肉で、上肢の内転・内旋・伸展運動に中心的役割を果たします。解剖学的構造と臨床的意義について詳述します (Gray, 2020; Standring, 2021)。
解剖学的特徴
起始と停止
- 起始部:肩甲骨下角の背側面および下側1/3の外側縁から起こる (Moore et al., 2018)
- 停止部:上腕骨小結節稜に停止し、広背筋の腱と共に停止腱膜を形成する
- 走行:肩甲骨下角から前外側上方へ向かい、腋窩後壁を構成しながら上腕骨へ至る
形態学的特徴
- 形態:扁平で厚みのある筋肉で、長さ約10-12cm、幅は約3-4cm (Clemente, 2010)
- 筋線維の配列:筋腹は後方から前方へ、やや上方へ向かって斜走する
- 広背筋との関係:広背筋の腱と合流して共同腱を形成することが多く、両筋は機能的にも密接に連携する (Tubbs et al., 2016)
- 筋膜構造:筋は強固な筋膜に包まれており、周囲組織との滑動を可能にする
周辺解剖学的関係
- 四辺形腔(quadrangular space):大円筋下縁、小円筋上縁、上腕三頭筋長頭内側縁、上腕骨外科頸で囲まれる空間を形成し、腋窩神経と後上腕回旋動脈が通過する (Netter, 2019)
- 三角間隙(triangular interval):大円筋上縁、上腕三頭筋長頭、上腕骨で形成され、橈骨神経と深上腕動脈が通過する
- 小円筋との関係:小円筋は大円筋の上方に位置し、並行して走行するが、機能的には対照的(小円筋は外旋筋)
- 肩甲下筋との関係:大円筋は肩甲下筋の下方に位置し、両筋の間には肩甲下動脈が走行する
- 広背筋との密接な関連:停止腱が合流し「二重腱」を形成することで、協働して強力な内転・内旋作用を発揮する
血管支配