精巣挙筋
精巣挙筋は、男性の生殖器系に関連する重要な筋肉です。以下にその主な特徴をまとめます:
- 起始と停止:起始は鼡径靭帯の内斜部および中央部の下端、停止は恥骨結節と恥骨稜です。
- 機能:睾丸と精管を支持し、睾丸を引き上げる役割を担います。
- 神経支配:陰部大腿神経の陰部枝により支配されています。
- 血液供給:下腹壁動脈の精巣挙筋枝(精巣挙筋動脈)から血液を受けます。
- 構造:男性では、内腹斜筋と腹横筋が精巣挙筋を形成し、精索に沿って精巣を包帯状に囲む筋線維束となります。
- 作用:陰嚢内の精巣を上方に引き上げることができます。
女性の場合、まばらな筋線維が子宮円索に沿って浅鼡径輪まで伸びていることがあります。
J0444 (男性右外側の鼡径輪と卵円窩)
J0445 (右側の男性の鼡径管(第2層):前方からの図)