精巣挙筋(挙睾筋)の起始は鼡径靭帯の内斜部および中央部の下端であり、停止は恥骨結節と恥骨稜です。この筋の機能は、睾丸と精管を収容し、睾丸を引き上げることです。神経支配は、陰部大腿神経の陰部枝によって行われます。動脈は、下腹壁動脈の精巣挙筋枝(精巣挙筋動脈)から受け取ります。男性では、内腹斜筋と腹横筋は精巣挙筋となり、精索に沿って精巣を包帯状に囲む筋線維束を提供します。この筋は、陰嚢の中で精巣を多少上方に引き上げることができます。女性では、まばらな筋線維が子宮円索に沿って浅鼡径輪に流れていることがあります。