上後鋸筋

上後鋸筋は薄くて強い腱膜であり、第6、第7頚椎と第1、第2腰椎の棘突起から起始します。この筋は下方に斜走し、第1~第4肋骨角の外側(腸肋筋停止部の外側)に停止します。上後鋸筋は肋骨の上昇に適切な支持を提供し、吸気に協力します。

日本人のからだ(堀口正治 2000)によると

上後鋸筋は薄い筋肉で、第5頚椎から第1胸椎までの棘突起と項靱帯から発生し、第2から第5肋骨角に至ります。この筋肉は肋骨の上昇を支えて吸気を助けます。上後鋸筋は菱形筋に覆われ、下外方に走ります。支配神経はTh1から4の根部で外肋間筋枝と共通幹を起始し、外肋間筋を貫き、その最終枝として分岐します。各筋尖は1つまたはさらに上位の神経に支配され、筋尖数に比べて支配枝数は少ない傾向にあります(Satoh, 1969)。時折、第8頚神経が中斜角筋を貫き、筋上縁から進入することがあります(Eisler, 1912)。