眼輪筋
眼輪筋の構造と機能について、以下の重要な点が挙げられます:
- 眼輪筋の外側部にある外側眼瞼縫線は、筋の後面と内側部以外では不明瞭です
- 外側眼瞼靱帯とは別物で、内側部でゆるく結合していますが、しばしば混同されます
- 外側部では眼輪筋と骨との結合がないため、強く目を閉じると目じりにヒダができます
- 眼裂を開くのは主に上眼挙筋が行い、大きく開くときは前頭筋も関与します
- まばたき時の涙の吸い込みについては、従来の説と新しい研究結果があります
涙の排出機構については:
- Horner筋は涙小管を屈曲・圧迫する役割があります
- 涙嚢間膜から起こる小さい筋束(Jones, 1957)が涙嚢を広げる機構が有力視されています
- 涙の排出には、Horner筋と涙小管によるポンプ作用、毛細管現象、重力などが関与しています
これらの複雑な構造と機能により、眼輪筋は目の閉鎖や涙の排出に重要な役割を果たしています。
J0077 (頭蓋骨、筋の起こる所と着く所:右方からの図)
J0079 (頭蓋骨、筋の起こる所と着く所を示す:前面からの図)
J0405 (頭部の浅層筋:少し右側からの図)
J0406 (頭部浅層の筋:腹側図)