前腓骨頭靱帯 Ligamentum capitis fibulae anterius

J0337 (右の膝関節:前方からの図)

J0338 (右膝関節:前方からの図)

J0344 (右下脚の靱帯:前面からの図)
解剖学的構造
前腓骨頭靱帯は、脛腓近位関節(proximal tibiofibular joint)を補強する重要な靱帯構造です(Gray, 2020; Standring, 2020)。
- **起始:**腓骨頭(head of fibula)の前面
- **停止:**脛骨外側顆(lateral condyle of tibia)の前外側面
- **走行:**斜め上内方に向かって走行し、脛骨と腓骨を強固に連結
- **構成:**密性結合組織からなる線維束で構成され、関節包の前面を補強
この靱帯は後腓骨頭靱帯(posterior ligament of fibular head)とともに脛腓近位関節を安定化させ、下腿骨格の一体性を保持しています(Netter, 2018)。
機能的役割
- **関節安定性:**脛骨と腓骨の前後方向への過度な動きを制限(Ogden, 1974)
- **荷重伝達:**足関節から伝わる荷重の一部を腓骨から脛骨へ伝達(Lambert, 1971)
- **回旋制御:**脛腓関節のわずかな回旋運動を許容しつつ、過度な回旋を防止
- **筋膜連結:**周囲の筋膜や前脛骨筋(tibialis anterior)の筋膜と連続し、下腿前面の張力伝達に関与
臨床的意義
損傷機序:
- 膝関節の過伸展や外反強制による牽引損傷
- 腓骨頭骨折や脱臼に伴う靱帯断裂(Sekiya et al., 2003)
- スポーツ外傷(特にコンタクトスポーツや着地動作)
臨床症状: