上恥骨靱帯 Ligamentum pubicum superius; Superior pubic ligament

J0325 (右の骨盤の靱帯:前面から少し上からの図)

J0328 (恥骨結合および右骨盤半分とその靱帯:前下方からの図)

J0329 (恥骨結合:前面切開、後部切片、前面からの図)
解剖学的詳細
位置と配置
上恥骨靱帯は恥骨結合の上縁に位置する線維性結合組織で、左右の恥骨上枝を横断して連結しています。この靱帯は恥骨結合の最も上方に位置する靱帯構造であり、恥骨結合を構成する重要な要素の一つです (Standring, 2020; Moore et al., 2018)。
微細構造
- 組織構成:密性線維性結合組織で構成され、主に膠原線維(コラーゲン線維)が横方向に走行しています
- 線維配列:密に詰まった膠原線維束が規則的に配列し、高い引張強度を持ちます (Netter, 2019)
- 連続性:下方では恥骨結合の線維軟骨円板と連続し、上方では腹直筋の停止腱や腹壁の腱膜と連続しています (Schuenke et al., 2015)
- 血管分布:恥骨枝および閉鎖動脈の枝から血液供給を受けます
- 神経支配:陰部大腿神経および閉鎖神経の枝による知覚神経支配を受けます
寸法と形態
上恥骨靱帯は通常、幅約2-3cm、厚さ2-4mmの帯状構造を呈します。その長さは恥骨結合の幅に相当し、約3-5cmです。個人差や年齢、性別によって寸法には変動があります (Gamble et al., 1986)。
周囲構造との関係
- 上方:腹直筋の停止部、腹壁の前層腱膜
- 下方:恥骨結合の線維軟骨円板、弓状恥骨靱帯
- 前方:皮下脂肪組織、皮膚
- 後方:膀胱前壁、恥骨後隙
- 外側:恥骨上枝の骨膜、恥骨筋の起始部
生体力学的機能